作業開始

ie_p2007-06-17

本日から活動本格開始!

とりあえず部屋をみてまわる。
どこで何をやりたいか巡らす。
2階には石原裕次郎の鉛筆書きの模写が貼ってあって
誰が描いたのだろう、、、と思いを馳せる。
ここは私の母が生まれ育った家で、
最後は祖母が独り暮らしをしていた。5年前までだった。


その昔は母の祖父も一緒に6人暮らしをしていたそう。
一角は店鋪として使っていて、人に貸して服屋の時もあれば
祖父母でお菓子屋を営んでいた時もあったらしい。
でも私が生まれた時にはもう店はしていなかったし
1部屋だけある2階も使っていなかった。
私が生まれたすぐにはしばらくここに家族で居候していたらしい。
その時のダイニングテーブルセットもまだ置いてある。
たぶん私達家族が引っ越してからは使ってなかっただろうに、
祖母と母の絆を感じてほろりとなる。 


2階には絶対入らせてくれなかったので
この企画で改めて見に来た時に、生まれて初めて上がった。

むき出しの梁に小さな窓、小さな文机の前には石原裕次郎の模写なんて
貼ってある。
思っていた以上に趣きのある部屋に胸がときめいた。

足踏みミシンの台(台だけだけど)もあって
実はここにこんな秘密の場所があったんだ、と感慨深かった。


ひいおじいちゃん、おじいちゃん、おばあちゃん、
その子供のおじ2人、そして母。

家族の歴史をこんなにも感じた事は無かった。

この祖母と私は少し距離のある関係だった。
(嫌いじゃなく、祖母は私を子供扱いしなかった。
それに6人目の最後に生まれた孫だったからか ベタベタしなかった
それでいつもなんとなく会うとキンチョーしていた。祖母がどう思っていたかはわからないけど。)
こんな風に思い出すきっかけにもなって企画して良かったと思う。


たまに遊びに行った時はほとんど必ずお寿司を出前で取って
従兄弟みんなで食べた事とか
唯一のおもちゃと言えばルーレットしか無かった事
ぽつ、ぽつ、と思いでが蘇る。

祖母はここで毎日どんな暮らしをしていたのだろうか。
どうして1人では遊びに行かなかったのだろうか。
そんな事を考える。



ここでこんな風にたくさんの人と何かを作り出すことになるとは
不思議。

ここが取り壊しになると聞いてからふと思いついたこの企画。

どんな事が起きるかしら。




さて本日は『種蒔きの日』

枯れた枝や雑草が刈り取られたいわば更地の庭。
1坪程の小さな庭。
そこを展示までの期間、みんなで植物を育てていくこととなりました。
展示期間に収穫祭を行ないます。
庭の再生。



集まった5人で庭の荒れた土を掘りおこし、プランターや鉢の中の栄養のありそうな土も堆肥に。
ミント、オジギソウ クローバー ジャスター松本 ← 綺麗な花が咲く
それぞれ持って来てくれてありがとう!


土との戯れ、団子虫との戯れ、、、みみず、、、。

ひとしきり作業を終えたところでちょうど雨が。感謝感謝。

収穫祭ではハーブティー振る舞う予定。みんなで飲みましょう。